生徒さん専用STUDENT(エステシティ教室)

2024.05.27 エステシティ教室泣いている子がいます。どうしてかな。

非認知能力育成のテーマでした。

教室でこのようなアンケートを実施してみました。

子どもたちの回答です↓

・男の子にいじめられた⇒「けがしていない?」と言ってあげる。

・勉強が分からない、どうやればいいか分からない。⇒「いっしょにやろう」「教えてあげるよ」

・お母さんが(その場から)いなくなっちゃった。⇒いっしょにお母さんをさがしてあげる。

・家のかぎをなくした。家に入れない。⇒公園であそんでいれば。お母さんが家に帰るまで待てば。

・いじめられている。⇒「気にしなくていいよ。」と言う。「いっしょにサッカーの練習しよう。」

・まいご⇒「どうしたの?」「大丈夫?」と声をかけてあげる。

・友だちといっしょに遊ぶことをママに言いわすれた。⇒「下校中にそうだんしよう。」といっしょに考えてあげる。

・ないちゃった⇒「だれかに(物)とられたの?だいじょうぶ?」

・ゲームをしすぎておこられた。⇒「ぼくもいっしょだから。泣かないで。」

・悪いことしちゃったな-。という気持ちで謝りたいと思っているけど言い出せなくで困っている⇒「どうしたの?」と声をかけてあげる。「いっしょに謝りにいこう!」と声をかける。

・お友だちが目の前で もどしてしまった。⇒騒いだ子に「やめな!」と大声で言った。「落ち着いて。」とお友達に声をかけた。(実際の3年生の行動だそうです)

 

★アンケート回答は小学生が対象でした。

子どもたちの声かけは、いざ自分が困ったときに、お友達にどうしてほしいか。が表れているようです。

『寄り添ってあげる』『気持ちを共有してほしい』

これが子どもたちの始めの解決策といっていいでしょう。気持ちが分かってあげられる立場でいることは子どもの視点です。だからこそ、お友達の声かけは救われるのでしょう。

その次にどうするか…ここから「問題解決」の力です。そこを子どもに聞いたところ、なかなか解決を見つけられない子が多かったです。でも、大人の協力を得て解決した、という例もありました。

そして、今回の『あすがく』の小学校一年生の問題です。

問題: ともだちが こうていで ころんで ないて います。あなたなら その ともだちの ために なにを して あげますか。

問題:あなたが このように するのは なぜですか。 あてはまる りゆうを ひとつ えらんで □の なかに まる をかきましょう。

□ ほけんしつで ともだちの けがを てあてして もらう ため

□ ともだちが けがを した ところに (ばんそうこうを)はる ため

□ ともだちの なみだを(ハンカチで)  ふく ため

以上が問題でした。

この問題に関しては、すべてが正解です。イラストの解決と次の問題の内容が一致していればすべて正解、の問題でした。

このように 『非認知能力』とは、すべてが正解としてとらえるようです。

「クリティカルシンキング」とは。

“問題解決のために情報を集め、事実を確認し、分析し、推論を立て、反証し、自分の中にあるバイアスに挑戦、思い込みに惑わされることなく、論理的に良い結論を導くこと。すると的確な判断力と決断力を持ったストレスに強い子どもが育つ”(ダイヤモンド社 世界最高の子育て-ボーク重子著)

ご家庭では

Yes/No で答えらない質問を習慣にして考える癖をつけるのがいいそうです。

“「どうしてそう思ったの」、「じゃあどうすればいいかな」を子どもに問い、時間をかけてゆっくりじっくり自分で学んでいくプロセスは欠かせない。”(ダイヤモンド社 世界最高の子育て-ボーク重子著)

ただし、子どもの答えとして 「分からない」は禁止にしてたそう。

「ママだったら。(手本を見せて)こうするけど、あなただったらどうする?」

⇒自分で方法を見つける。どんな気づきがあるかで自分の解決とし、自信をつけさせる。

ご家庭でもぜひ やってみてください。

 

中学生にもクリティカルシンキングをお願いしてみました。

教室でこんなことがありました。

中学生のテスト前なのに、全然解けない問題が出てきた子がいました。その子は、

「家でやってきていいですか?」

と言いました。(きっと以前学習した内容だったので、家のどこかに解答があることを悟ったので)

「ここで(教室で)解決してごらん。何か方法はあるでしょう。友達に聞くとか、以前勉強したプリントを探すとか、本棚にある問題集で同じ問題を見つけるとか。先生に聞くとか。」

その子は、自分で何とかしなければならなくなったことに少しふてくされながら、前のページを開き、見つけたようで 少ししてから 採点のケースにプリントを提出してくれました。

「できたじゃない、良かったよ。」

先生から教わる解決かな、と思ったのですが、(齋藤先生はあいまいに流すことが多いので期待できなかったのでしょう) 結局、その子は自分で解決することができました。

大人が教えるのは簡単です。でも、その子自身が獲得したことではないので、また忘れる可能性は高いです。学研教室のプリント学習は”読む、理解する”ことは、先生が与えるのではなく、子ども自身が獲得できる環境です。

クリティカルシンキング。

それを習慣にしていくことで学習効果の高さが期待できます。

非認知能力と認知能力は密接な関係です。この2つをうまく子育てに生かしながら考える力を養っていきましょう。